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最近よく耳にする、総合診療医とは町医者やかかりつけ医と違いますか?

[2023.08.10]

 

一言で総合診療科の内容を解説するなら次のようになります。複数にまたがる疾患の診断をしたり、原因不明な特発性や本態性の病態を判断したり、多臓器にまたがる症状を横断的に診療する、全人的な医療を目指していて、かつての明治維新以前の非西洋医学的な、オリエンタルやトラディショナル医療に近い医師像、治療観です。一般内科やかかりつけ医さらには町医者とは観点が違うのだと思います。欧米医学、特にアングロサクソン系のアメリカ合衆国とイギリスのシステムにある、問診と身体所見を重視した、家庭医つまりファーミリードクターの日本版と表現して差し支えない、と考えます。その背景は専門分化、細分化した現代の医療では、正しい受診科へのアクセスに難があり、その障害の解決として必要とされたゲートウェイの役割を期待されているのです。従って日本の保険診療が効率的に運用されるようになるには必然であり、私たちはその責務の一助となるよう努めます。

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