ソーシアルネットワークへの依存に対する診療は何をしますか?
デジタル空間では、怒りや恐怖を感じる情報を好むといった脳の生物学的な特性が利用されています。大脳生理学と行動心理学の多くの理論から裏付けされていて、プラットフォーマー各社が2010年代初頭から様々なサービスに利用者を増やすためにステルス的に潜入させています。
これは扁桃体や大脳辺縁系の生存本能に基づく機能に由来していますから、万人に共通のものなのです。
人間の集中力は非常にもろく、それは数千年以上前のホモサピエンスであったころの、アフリカのサバンナでは常に周囲に気を配り、注意力をスキャンして情報を得る必要があった時代の人類の特性に由来するからです。逆に言えば、恐怖感を意識しなければならない状況をつくり出せば、人の注意は必ず引けるということで、ソーシャルメディアやSNS、そして様々なアプリケーションはこの仕組みをうまく活用しています。
この観点から、我々はカウンセリングを続け、これら依存性を治していきます。貴方が悪いのではありません。皆で協力して克服していくのです。