メニュー

ApoE4遺伝子を2つ持っている人は高確率にアルツハイマー病を発症し早い年齢で症状が出ます

[2024.05.08]

 

世界の2大科学専門誌の一つ「ネイチャー・メディシン」誌の5月最新号で、アルツハイマーの研究・診断・治療方法が変わる可能性がある、大きな研究結果が発表されました。APOE4を2つ持つ人は、APOE3を持つ人よりアルツハイマー病の発症リスクが高いことが30年前から知られていました。APOE4遺伝子を2つ持つ人は人口の約3%、アルツハイマー病患者の15%になります。バルセロナ大学の研究によると、APOE4を2つ持つ人の少なくとも95%が65歳までにベータアミロイドのアルツハイマー病関連タンパク質の髄液中濃度に異常が見られました。そしてAPOE4を2つ持つ人は65歳の時点でほぼ全員がAPOEを持たない人よりもアミロイドの濃度が高かったのです。
因みに、アルツハイマー病の最新治療薬「レケンビ」の臨床試験では、APOE4が2つある患者は治療に伴う脳内出血と脳腫脹の発生率が大幅に高くなります。こうした患者は機能障害が早く進む可能性が非常に高く、早い年齢から治療を始める必要があります。
 
 
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME