健康長寿につながる認知機能を改善していく工夫
長寿科学研究によれば、認知機能・神経機能・筋力維持・免疫力増進のいずれも、複合的な生活習慣介入つまり運動・栄養・認知トレーニング・社会活動が老化速度を遅らせ、寿命および健康寿命を延ばすことが示されています。
特に認知機能の維持と改善は最も重要な点であるとみなされます。
そのためには、以下の3つを心掛けて日々生活したいものです。
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心臓に良い食事、運動(息が少し上がる程度で週4回20分ずつで十分です)、認知トレーニングは40~70代の認知機能低下を有意に遅延し、同年齢群よりも4~5歳若い認知機能スコアを示します。
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筋力や運動(特にレジスタンストレーニング)は、筋由来マイオカイン(FNDC5)を介して神経炎症抑制・脳可塑性促進作用を発揮し、認知機能を強く保護します。
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アントシアニン(ベリー系果実の色素)摂取は、抗酸化・抗炎症・インスリン感受性の向上などを通じてヒト・動物モデルの認知機能改善に有意な効果があります。
