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腸と脳との、強い相関関係は、腸内細菌叢の構成に影響されています

[2024.06.05]

 

 腸内のマイクロバイオーム(常在微生物群)は、自閉症や鬱病、アルツハイマー病などの疾患と関

連しています。腸内細菌が脳に影響を及ぼす仕組みについて神経科学的に解明され始めたのは最近の

ことで、免疫系が一役買っていることと脳と消化管をつなぐ迷走神経が関与することは明確です。

腸内細菌フローラは、神経伝達物質の一つであるセロトニンとγアミノ酪酸(GABA)の分泌に影響を

与えることが示されています。また、腸内細菌が迷走神経を刺激し、脳に送られる情報に影響を与え

ていると考えられています。さらに、腸内細菌はストレス応答や行動特性に影響を与えることが分か

ってきました。胎児は母親からのフローラ構成を引き継いでいるのです。

プロバイオティクスとは善玉菌を多く含む食べ物のことで、納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズ、糠

漬、味噌があります。乳酸菌やビフィズス菌などを含む食べ物を摂ることで、腸内細菌の悪玉菌が相

対的に弱体化します。

プレバイオティクスは、善玉菌を育てる食物のことで、ブロッコリー、椎茸、キャベツ、玉葱、とう

もろこし、ワカメがあります。オリゴ糖や食物繊維を多く含む食べ物を摂ることで、それらが善玉菌

の餌となり活性化されます。

ですから、これらの食事は多くの精神疾患の予防や治療の一助になるでしょう。

 

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