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統合失調症の第4世代の画期的新薬が欧米の医療市場に10月から出ました

[2024.10.02]

 

 

コベンフィの独自の作用機序は、従来の抗精神病薬とは一線を画しています。この薬は、脳内のM1および

M4ムスカリン受容体を活性化してドーパミン活動を調節するザノメリンと、末梢の副作用を軽減するトロス

ピウムを組み合わせています。この新しいアプローチは、ドーパミン受容体を直接遮断するのではなく、コ

リン作動性受容体を標的とすることで、古い薬に関連する典型的な副作用を伴わずに効果を改善する可能性

があります。この革新的な経路を活用することで、コベンフィは統合失調症の難しい症状を管理するための

新しい選択肢を提供します。

コベンフィの承認は、統合失調症を超えた新しい治療応用の道を開く可能性があります。更にはアルツハイ

マー病患者の精神病治療におけるその可能性があり、双極性障害の躁病や自閉症関連の易刺激性に対するコ

ベンフィの有効性も期待されます。そして、よりターゲットを絞ったムスカリン受容体モジュレーターの研

究が進行中です。個々のムスカリン受容体サブタイプに対して非常に特異的なアロステリックモジュレータ

ーも今後開発しされ、より高い有効性と副作用の少なさを提供する可能性があります。ムスカリン分野での

この継続的な革新は、統合失調症や関連障害における持続的な未解決のニーズに対処するための神経精神医

学的治療の将来の有望な方向性を示している、と言えます。

 

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