SNS中毒による、若年層の脳機能の変化
ソーシャルネットワークサービス中毒と診断された10代の39人の脳を機能的磁気共鳴画像法
でスキャンして調べました。これはSNSを使いたいという衝動を抑えることができず、それが心身の
状態や社会生活、勉強、仕事に悪影響を及ぼしている状態と定義されています。
この脳スキャンでは、安静時に活性化する脳の部位の活動の増加と減少の両方が見られ、能動
的思考に関係する部位である実行制御ネットワークでは、脳の領域間の相互作用を示す機能的結合が
全体的に減少していることが示されたのです。
こうした状態は、臨床経験からは薬物使用やギャンブル依存症で生じるものと似ています。
機能的結合の減少によって影響を受けるものには強調運動、短期記憶、衝動抑制、注意力の持続、意
思決定、意欲、報酬に対する反応、情報処理などがあります。
手遅れにならないよう、発達にとって大事な時期ですから、ネットに携わる時間はほどほどに、集中
して出来たら日々3時間以内にとどめましょう。