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女性に多い過食症に伴う自己誘発嘔吐と男性に多いゲーム依存の共通点

[2024.06.02]

 

中脳に分布するドーパミン細胞は前頭前皮質や大脳基底核など広範な脳領域へと軸索を投射し、環

境に応じた柔軟な行動の選択や実行機能の制御に深く関与しています。

「腹側被蓋野」という場所にある神経細胞がドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を放出し、この神

経回路が働くことで行動が強化されるのです。

そして背外側披蓋核には、この腹側被蓋野のドーパミンニューロンと解剖学的に結びつきがあり、

アセチルコリンを生成しています。

モチベーションは「依存」と深く関係しています。病的にこの報酬系が過剰に働くことでモチベー

ションが過剰に生じてしまうのが、食事の多量摂取と嘔吐、ゲームへの没入による現実からの逃避

や人間関係からの回避、仮想現実での自由な操作性への依存に当院でのNIRS検査により、両者の

共通性が見いだされてきています。

 

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