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自己愛、感謝、前向きな生活態度はストレス管理や免疫機能の向上、人間関係の強化といった多くの健康効果に結びつきます

[2024.07.09]

 

 自己価値が外部の状況や成果に依存していると、それらが変動するたびに自己評価も変動しま

す。これにより、感情の安定が損なわれ、幸福感が不安定になります。さらに失敗や否定的なフィー

ドバックを受けると大きなストレスを感じやすくなります。また自己価値が内的な基準に基づいて

いないと、健康な自己愛や自己肯定感を持ちにくくなります。外部の成果に依存する自己価値は、

ネガティブな経験を強化し、神経可塑性(脳が環境に応じて変化する能力)をネガティブな方向に

導きやすくなります。脳の報酬システムはドーパミンを介して働きますから外部の成果や状況に依存

する自己価値は、報酬システムの過度な活性化を引き起こしやすく、ドーパミンの不均衡を招くこ

とがあります。そして長期のストレス反応により、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が

増加し、長期的には脳の海馬(記憶を司る部位)や前頭前皮質(意思決定を司る部位)に悪影響を

及ぼすことがあります。

 

 感謝の気持ちは幸福感を増し鬱症状を軽減します。またストレスに対するレジリエンス(回復力)

も向上します。それだけではなく体内の慢性炎症を減少させることが示されています。そして良質な

睡眠を促進することもわかっています。そして他人とのつながりを深め社会的サポートを強化しま

す。

 

 前向きな思考は、ポジティブな感情を増やし、ネガティブな感情を減少させます。これにより不

安症状のリスクが低下します。そしてストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、血圧

を低下させることが示されています。さらに健康的ライフスタイルを維持する傾向があるのは、慢

性的なストレスは免疫機能を低下させ、感染症や炎症性疾患のリスクを高めて心血管疾患のリスク

も増加させるからです。

 

 此方において、それぞれの方の個性と目標、希望に応じて、これら3つを実現する為に最適な心

理療法をその都度施行しています。

 

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