統合失調症
思考、感情、行動に影響を及ぼす精神障害の一つです。
主な症状には幻覚、妄想、思考の乱れ、無為、緘黙、無気力、空笑、自閉、独語、精神運動興奮、激越などがあります。
1. 検査・診断
- 症状の確認: 幻覚、妄想、社会的撤退、感情の鈍化など。
- 神経画像診断: MRIやPETなどの画像診断を用いて脳の構造や活動の異常を確認。
- 神経心理学的評価: 記憶、注意、思考能力のテスト。
2. 治療
- 抗精神病薬: 症状の軽減や再発の予防。
- 日本では、1950年以後製造されてきた約110種類ものメジャートランキライザーという薬剤や、70種近いマイナートランキライザー、情動制御に使う約40種類の抗てんかん薬、また随時睡眠薬を90種くらいから、1?6剤程度複合して使用するなが標準になっている。
- 認知行動療法 (CBT): 思考や行動のパターンを変えるための治療。
- 社会的スキルトレーニング: 対人スキルや日常生活スキルの向上。作業療法や精神保健福祉サービス、精神保健福祉手帳、自立支援制度、生活保護制度、介護保険制度など様々なサポートを適宜活用して、早期の社会復帰を目指すように医療の在り方が大きく変わりつつあり、長期入院による医療管理は望ましくないと、共通の認識が形成されてきましたが、まだ諸外国に比して数倍以上の入院患者数が医療統計上は認められます。
3. 主な症状
- 認知症状: 注意の散漫、記憶障害
- 陽性症状: 幻覚、妄想
- 陰性症状: 社会的撤退、感情の鈍化