世界で近年ますます顕在化する メンタルヘルスケアの打開策:シリーズ 1/7
[2024.09.01]
米国国立精神衛生研究所によれば、生活に障害のないものまで含めた何らかの精神疾患を患う人は米国
内に約5780万人いると推定されています。この数字は、米国の成人全体の5人に1人以上に相当します。
さらに、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響により、2019年から2020年にかけて成人のうつ
症状や不安障害の有病率が上昇したという報告もあります。
日本においても同様の傾向が見られ、厚生労働省が3年ごとに全国の医療施設に対して行っている「患者
調査」によると、2002年には258.4万人だった精神疾患を有する総患者数の推移は、2017年には419.3万
人と約1.6倍に増加しました 。
また、経済協力開発機構の「メンタルヘルスに関する国際調査2021」では、うつ症状を有する日本人の
割合はコロナ前の7.9%(2013年)から17.3%(2020年)と2.2倍に増加したという報告もあります。