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いま社会全体で急増している「モンスタークレーマー」の心理状態について

[2024.07.19]

 

 精神医学の見地から

 

1. 人格障害の可能性

 自己愛性人格障害(Narcissistic Personality Disorder, NPD)や境界性人格障害(Borderline

Personality Disorder, BPD)を持つ者が含まれることがあります。これらの人格障害は、極度の自

己中心的な思考や行動、不安定な対人関係、激しい感情の変動などが特徴です。自己愛性人格障害

の人々は、他者からの批判に非常に敏感であり、自分が常に正しいと感じるため、自分の主張が受

け入れられないと過剰に反応します。

 

2. 対立性挑発症

 対立性挑発症(Oppositional Defiant Disorder, ODD)は、特に子供や青年期に見られる精神障

害ですが、成人でも未治療の場合、その特徴が残ることがあります。この障害は、権威に対する反

抗や敵意を持つ傾向があり、頻繁な口論や挑発行動が見られます。こうした行動は、クレーム行動

にも反映されることがあります。

 

3. ストレスやトラウマの影響

 過去のトラウマや慢性的なストレスが原因で、過敏な反応や過度の警戒心を示すことがありま

す。こうした人々は、自分が不当に扱われたと感じることが多く、その結果、他者に対して頻繁に

攻撃的な態度を取ることがあります。 

 

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